魚の寄生虫
寄生虫名 特  徴 人体への影響
アニサキス タラに多く、渦巻状になる白い寄生虫 可能性あり
テラノーバ タラに多い薄茶色の寄生虫 可能性あり
ブリ糸状虫 ブリに多いひも状の寄生虫 一般的には無い
ニベリン条虫 カツオ、イカに多い米粒の形に似ている寄生虫 一般的には無い
粘液胞子虫 マグロに多い白く丸い寄生虫 一般的には無い
魚の寄生虫の代表例
肝吸虫
(肝臓ジトマス)
 コイ、フナの卵まぶし糸造りは主に11月〜3月までの冬季において取り扱っており、この季節には第一中間宿主のマメタニシの発生は無く、またコイ、フナも冬眠記に入り餌を食べなくなるので心配は無い。
 又、夏季のコイの洗いに関しても清水で4〜7日間充分に泥を吐かせた物を使用することとなっているために心配は無いが注意点として4〜6月 9〜10月のマメタニシの繁殖期にはコイコク、味噌煮等で加熱用として薦めている
症状
寄生虫が人体に入ると胆管に寄生し肝硬変や黄疸の原因になる。
アニサキス
(線虫)
イカ、サバ、アジ、タラ等海の魚の内臓表面や筋肉内に体幅0.3〜0.5mm位のとぐろを巻いて寄生する体長30mmの細長い線虫
人体に生きたまま入ると激しい腹痛を起こすことで知られています。
特に注意が必要なのはサバで、中でも春サバは産卵期前になり卵に栄養分を取られるため、肉質に脂肪分が無くなりアニサキスが発生しやすい状態になります。
一般に水温が18℃〜20℃以上になる4月〜10月頃は要注意時期でこの時期は生で食べるのはやめたほうが賢明である。
広節裂頭条虫
(さなだ虫)
鮭、鱒を生で食べると感染します。お酢、低温に弱いのでマリネ、ルイベ(冷凍の刺身)として食べると安全です。
症状
腹痛 下痢 発熱
横川吸虫 主に天然鮎に見られ、養殖物は確認されていません。
安全のため生で食べるより酢に漬けるか焼いて食べましょう。
胞子虫 カレイ、マグロ、カツオ、シイラ、トビウオなどに寄生しますが人体には影響がないとされています。
顎口虫 ライギョ、ドジョウ等に寄生しライギョの刺身、ドジョウのおどり食い等で食べる地方があり、この虫の名前が知られているが人体に入ると体にコブを作る厄介な虫なので生では食べず加熱したものを食べるように注意する。
赤虫
(線虫の一種)
多いときで90%のサンマの内臓に寄生することがありますが人体に影響はありません

寄生虫は水洗いしただけではなかなか落ちないので加熱したもの、あるいは冷凍するかの処理をすることである程度防ぐことが出来ます。また切断すれば死んでしまうので包丁で切るあるいは良く噛んで食べることも対策だと思います。
−20℃なら24時間 +70℃なら1分で死にます。
焼くより煮るほうが安全です。
家庭の冷凍庫で殺す場合は1〜2週間の冷凍期間が必要です。